60歳・男性 製造業 趣味:奥様との登山
患者様は製造業に勤務されています。現在は現場作業よりもパソコン業務が中心となっており、仕事中に大きな支障はありませんでした。
しかし、以前から慢性的な腰痛を繰り返しており、「昔から腰は弱いから仕方がない」と思いながら生活されていたそうです。
数か月前から立ち続けたり20分ほど歩いたりすると、お尻から足にかけて重だるさが現れるようになりました。症状が強くなると立ち止まって休憩しなければ歩き続けることができず、買い物や通勤でも「最後まで歩けるだろうか」と不安を感じる毎日になっていました。
整形外科を受診したところ、MRI検査で腰椎4番・5番の脊柱管狭窄症と診断されました。
その後、約2か月間リハビリを続けましたが、ご本人が実感できるほどの改善はなく、
「このまま歩けなくなってしまうのではないか。」
という不安が日に日に強くなっていきました。
一番つらかったのは、趣味だった奥様との登山へ行けなくなったことでした。
休日になると夫婦で山を歩くことが何よりの楽しみでしたが、歩ける距離が短くなったことで登山を諦めるようになり、
「生活に張り合いがなくなりました。」
と寂しそうに話してくださいました。
さらに、以前はお孫さんと公園へ行って一緒に遊ぶことも楽しみにされていましたが、長時間歩けないことから外出する機会も減っていました。
そんな様子を見ていた当院へ通院されている会社の従業員の方から、
「一度相談してみたらどうですか。」
と紹介を受け、ご来院されました。
初回の状態
検査では腰椎下部の可動性が著しく低下し、骨盤にも左右差が認められました。
SLRテストでは下肢の可動域制限があり、股関節の可動域も低下していました。また、臀筋群、ハムストリングス、大腰筋には強い筋緊張と硬結が認められました。
歩行を確認すると腰を反らす動作で症状が増悪し、歩幅も小さくなっていました。
長年の腰痛により身体をかばう姿勢が習慣となり、腰だけではなく骨盤や股関節の動きまで低下している状態でした。
脊柱管狭窄症では神経の通り道が狭くなるだけではなく、周囲の筋肉や関節の硬さが加わることで神経への負担がさらに増え、歩行時の足のだるさやしびれが強くなることがあります。
そのため、腰だけではなく全身のバランスを整えることが重要だと考えました。
当院の施術
施術では腰だけを施術するのではなく、骨盤や股関節の動きを改善し、硬くなっていた臀筋群・ハムストリングス・大腰筋を丁寧に緩めました。
その後、腰椎や骨盤の動きを整え、歩行時に腰へ集中していた負担を分散させることで、神経へのストレスを軽減していきました。
また、ご自宅では無理な運動は避けながら、症状に合わせた歩行方法やストレッチを継続していただきました。
当院ではボキボキと音を鳴らすような強い矯正ではなく、お身体の状態に合わせた優しい施術で根本改善を目指しています。
施術経過
初回の施術後には、
「腰が伸びて歩きやすい感じがあります。」
と変化を実感されました。
4回目には20分歩いた時の足の重だるさが軽減し、買い物でも休憩する回数が少なくなりました。
7回目には通勤で歩くことへの不安が大きく減り、以前より長い距離を歩いても症状が出にくくなりました。
10回目には日常生活で足のだるさをほとんど感じなくなり、
「普通に歩けることがこんなに嬉しいとは思いませんでした。」
と笑顔で話してくださいました。
その後は奥様と久しぶりに近くの低山へ出掛けられるまで回復し、
「また夫婦で山を歩けるようになりました。」
と嬉しいご報告をいただきました。
さらに、お孫さんとも公園で一緒に遊べるようになり、
「孫と走り回れる時間が戻ってきました。」
と大変喜ばれていました。
現在は登山を継続して楽しみ、お孫さんと元気に遊べる身体を維持するため、月1回のメンテナンス施術を継続されています。
まとめ
今回の患者様は、腰椎4・5番の脊柱管狭窄症に加え、長年の腰痛による骨盤や股関節の機能低下、臀筋・ハムストリングス・大腰筋の筋緊張が重なり、歩行時の足のだるさが強く現れていました。
患部だけではなく身体全体のバランスを整えることで歩行能力が改善し、買い物や通勤への不安が軽減しただけでなく、趣味だった奥様との登山や、お孫さんと公園で遊ぶという大切な時間も取り戻すことができました。
脊柱管狭窄症は「年齢だから仕方ない」と諦めてしまう方も少なくありません。しかし、身体全体の状態を評価し、一人ひとりに合わせた施術を行うことで改善が期待できるケースもあります。
「歩くと足がだるくなる」「休みながらしか歩けない」「好きな趣味を諦めている」という方は、ぜひ一度当院へご相談ください。
#脊柱管狭窄症




