53歳・女性 スーパー勤務(パート) 趣味:登山(月2回) 家族構成:夫・娘2人
患者様はスーパーでパートとして勤務されており、仕事中は店内を歩き回る時間が長く、通勤や買い物も徒歩や自転車が中心という活動量の多い生活を送られていました。
以前から身体を動かすことが好きで、休日には月2回ほど登山を楽しまれていました。しかし数か月前から右かかとに痛みを感じ始め、特に朝起きて最初の一歩や、長時間座った後の歩き始めに強い痛みが出るようになりました。
当初は「そのうち治るだろう」と様子を見ていましたが、仕事中も痛みをかばって歩くことが増え、登山では下り坂になると一歩踏み出すたびに鋭い痛みが走るようになりました。
「大好きな登山を思い切り楽しめない。」
「このまま趣味を続けられなくなるのではないか。」
そんな不安を抱え整形外科を受診したところ、足底筋膜炎と診断されました。湿布や消炎鎮痛薬、ストレッチを続けても改善はみられず、根本から身体を見直したいと考え、当院へ来院されました。
初回の状態
初回検査では踵骨内側結節部に明らかな圧痛を認め、足底筋膜の緊張も著明でした。
また、足関節背屈可動域の低下に加え、腓腹筋・ヒラメ筋を中心とした下腿三頭筋の柔軟性低下がみられました。歩行では無意識に踵への荷重を避ける代償動作があり、その影響で股関節や骨盤の動きにも左右差が生じていました。
さらに全身の姿勢とバランスを評価したところ、骨盤の傾きや体幹の安定性低下が確認され、身体全体のバランスが崩れることで足底筋膜へ過剰な牽引ストレスが繰り返しかかっている状態でした。
当院の考え方
当院では、足底筋膜炎は「足裏だけの問題」ではないと考えています。
足底筋膜に炎症が起きる背景には、足関節の可動域制限、ふくらはぎの筋緊張、股関節や骨盤の機能低下、姿勢や重心バランスの乱れなど、全身の運動連鎖が深く関係しているケースが少なくありません。
そのため当院では、足底筋膜炎で来院された患者様にも、足だけではなく全身の歪みやバランスを細かく評価します。
痛みがある部分だけを強く押したり揉んだりする施術ではなく、足関節・ふくらはぎ・膝・股関節・骨盤・背骨まで全身を調整し、足底筋膜へかかる負担を根本から軽減できるよう施術を進めました。
施術内容と経過
初回の施術後は歩き始めの痛みが少し軽減し、「朝が少し楽でした」と変化を実感されました。
3回目には仕事中の歩行がかなり楽になり、スーパーで長時間歩いた後の痛みも以前ほど気にならなくなりました。
5回目になると朝の強い痛みはほぼ消失し、休日に長時間歩いても症状が出ることは少なくなりました。
8回目の施術後には日常生活で痛みを感じることはなくなり、趣味の登山も再開されました。
以前は下り坂で足を着くたびに不安がありましたが、現在では痛みを気にすることなく山歩きを楽しめるようになっています。
現在は再発予防と健康維持を目的として、月1回のメンテナンスを継続されています。
まとめ
足底筋膜炎は、湿布や痛み止めだけでは十分な改善が得られないことも少なくありません。
立ち仕事が多い方や徒歩・自転車での移動が多い方、登山やウォーキングなどを趣味としている方は、足底だけではなく全身のバランスの乱れが原因となっている場合があります。
当院では痛みのある足裏だけに注目するのではなく、全身の歪みや姿勢、関節の動きまで丁寧に確認し、一人ひとりに合わせた施術を行っています。
「朝の一歩が痛い」「かかとの痛みで趣味を諦めたくない」「治療を続けてもなかなか改善しない」とお悩みの方は、お気軽に当院へご相談ください。




