54歳・男性 役所勤務
患者様は役所で勤務されており、パソコン作業や書類作成が中心のデスクワークをされています。
4か月ほど前から首の重だるさを感じるようになり、その後、右手にしびれが現れるようになりました。仕事中は首のだるさが続き、夕方になると集中力も低下し、「仕事が終わる頃には首が重くて何もしたくない」と感じる日が増えていったそうです。
整形外科を受診したところ頚椎症と診断され、約1か月間、牽引療法と電気治療を受けられました。治療後は症状が少し軽くなるものの、右手のしびれは残り、改善が頭打ちの状態となっていました。
患者様の趣味はランニングとテニスです。休日には身体を動かしてリフレッシュすることが楽しみでしたが、右手でラケットを握るとしびれが強くなり、思うようにスイングができませんでした。サーブやバックハンドでは力が入りにくく、以前のようにプレーを楽しめないことが大きなストレスになっていました。
ご自宅では奥様と息子さんの3人暮らしです。首や肩がつらい日には息子さんに肩をたたいてもらい、その場をしのいでいましたが、翌日にはまた症状が戻ってしまい、「このままずっと付き合っていくしかないのかな」と不安を感じておられました。
特に「息子と昔みたいに思い切りテニスがしたい」という思いが強く、その様子を見ていた奥様が知人から当院の話を聞き、「一度診てもらったら」と勧めてくださったことが来院のきっかけとなりました。
初回の状態
初回検査では、頚椎3番から5番にかけて関節の可動性低下とアライメントの乱れが確認されました。また、首から肩甲帯にかけて筋緊張が強く、神経へ持続的な負担がかかりやすい状態でした。
さらに、デスクワークの影響による前方頭位姿勢(ストレートネック傾向)と胸椎の可動性低下もみられ、肩甲骨の動きも制限されていました。
頚椎だけではなく、背骨全体のバランスが崩れることで首への負担が増加し、右手のしびれにつながっていると考えられました。
施術内容と経過
当院では、首だけを施術するのではなく、骨盤・背骨・肩甲骨を含めた全身のバランスを整え、頚椎へかかる負担を軽減する施術を行いました。
頚椎症では強い刺激によって症状が悪化することもあるため、ボキボキと矯正したり強く揉みほぐしたりする施術は行わず、お身体への負担が少ないソフトな施術で関節の可動性と筋肉の柔軟性を改善していきました。
また、ご自宅でも負担を軽減できるよう、デスクワーク中の姿勢や休憩の取り方、首へ負担をかけにくい生活習慣についてもアドバイスを行いました。
3回目頃には首のだるさが軽減し、「仕事中も以前より集中できる時間が長くなりました」と変化を実感されました。
5回目には右手のしびれも徐々に軽くなり、ラケットを握った際の違和感も減少しました。
施術を継続した結果、首の可動域は大きく改善し、日常生活ではしびれをほとんど感じなくなりました。
患者様からは「久しぶりに息子と思い切りテニスができました。痛みやしびれを気にせずプレーできることが本当に嬉しいです。」というお言葉をいただきました。
まとめ
頚椎症は、首だけの問題ではなく、長時間のデスクワークによる姿勢不良や背骨・肩甲骨の可動性低下、筋肉の過緊張などが重なり、神経へ負担がかかることで症状が現れることがあります。
牽引や電気治療で改善が止まってしまう場合でも、身体全体のバランスを整えることで頚椎への負担が軽減し、症状の改善につながるケースがあります。
「首のだるさが続いている」「手のしびれで趣味を楽しめない」「家族との時間をもっと充実させたい」とお悩みの方は、お気軽にご相談ください。当院では身体全体を丁寧に評価し、一人ひとりの状態に合わせた施術で、快適な毎日を送れるようサポートいたします。
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