56歳・女性 建築会社勤務(事務職) 趣味:ヨガ・筋トレ・ゴルフ
患者様は建築会社で事務職として勤務されており、デスクワークが中心ではあるものの、社内の移動や立ち仕事も多い生活を送られていました。
3か月ほど前から右足裏、特にかかとに痛みを感じるようになりました。
最初は歩き過ぎた疲れだと思い様子を見ていましたが、日に日に症状は強くなり、朝起きて最初の一歩は激痛で、「歩くのが怖い」と感じるほどになっていました。
また、長時間座った後に立ち上がって歩き始める際にも強い痛みがあり、仕事中も歩くたびに右足をかばう状態が続いていました。
患者様は以前から健康維持のためにヨガや筋トレを続けており、休日にはゴルフを楽しむことが何よりの息抜きでした。しかし、筋トレでは足に力を入れる種目が思うようにできず、トレーニングの負荷を落とさなければならない状態になっていました。
さらに、ゴルフをした翌日はかかとの痛みが特に強くなり、数日間歩くことさえつらくなるため、最近ではゴルフにも行けなくなっていました。
「このまま好きなことができなくなるのではないか」
という不安を抱えていたところ、娘さんから
「いい加減にどこかできちんと治療した方がいいよ」
と勧められ、当院へ来院されました。
初回の状態
初回に足の状態を確認すると、右足底筋膜の付着部である踵骨周囲に圧痛があり、足底筋膜全体にも強い緊張が認められました。
さらに、ふくらはぎの筋肉は非常に硬く、足関節の背屈可動域も低下していました。
骨盤のバランスにも左右差があり、歩行時には右足へ過剰な負担がかかる状態でした。
足底筋膜炎は痛みがある足裏だけが原因ではありません。
ふくらはぎやアキレス腱の柔軟性低下、足首の動き、股関節や骨盤のバランスなど、身体全体の機能低下によって足底筋膜へ繰り返し負担が加わることで症状が長引くことがあります。
当院の施術
当院では痛みのある足裏を強く押したり揉みほぐしたりする施術は行いません。
炎症がある部位へ強い刺激を加えると、かえって症状が悪化することもあるためです。
まずは足底筋膜へ過度な牽引力を与えているふくらはぎやアキレス腱の筋緊張を丁寧に緩め、足関節の可動域を改善しました。
さらに骨盤や股関節のバランスを整え、歩行時に足底へ集中していた負担を分散できる身体づくりを行いました。
ご自宅では、ふくらはぎと足底筋膜のストレッチ、無理のない範囲でのセルフケアも継続していただきました。
施術経過
初回の施術後は、
「歩いた時の足の軽さが全然違います」
と変化を実感されていました。
3回目には朝の激痛が軽減し、起床時の歩き始めが以前より楽になりました。
5回目には座った状態から立ち上がって歩く際の痛みも大きく減少し、仕事中に足をかばうことが少なくなりました。
7回目には筋トレで以前より負荷をかけられるようになり、「思い切って身体を動かせるようになりました」と笑顔で話してくださいました。
その後はゴルフも少しずつ再開しましたが、プレー後に強く痛むことはほとんどなくなり、趣味を安心して楽しめるまで改善しました。
患者様からは、
「もっと早く来ればよかったです。娘に背中を押してもらえて本当に良かったです」
という嬉しいお言葉もいただきました。
まとめ
今回の患者様は、足底筋膜だけではなく、ふくらはぎや足首、骨盤の機能低下が重なり、右かかとへ大きな負担がかかっていました。
患部だけを施術するのではなく、身体全体のバランスを整えることで歩行時の負担が軽減し、朝の激痛や歩き始めの痛みが改善しました。
足底筋膜炎は早めに適切な対応を行うことで改善しやすい症状です。朝の一歩が痛い、立ち上がる時にかかとが痛む、趣味や運動を諦めているという方は、我慢せず早めにご相談ください。
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