66歳・女性 専業主婦 運動:週4回・30分程度のウォーキング
患者様は普段から身体を動かすことを意識されており、週4回ほど30分のウォーキングを続けています。
日常生活ではそこまで腰痛を感じることはなく、歩く、立つ、座るといった動作も特に問題ありませんでした。
ただ、一つ困っていたのが「かがむ動作」です。
床にある物を取ろうと前かがみになった時や、家事で身体を低くした時に腰が痛むようになりました。
その中でも特につらかったのがお風呂掃除です。
浴槽を洗うために腰を曲げてかがむと痛みが出るため、
「普段は大丈夫やのに、お風呂掃除だけは毎回腰が痛いんです。」
と話されていました。
かがむこと以外ではほとんど腰痛がないため、最初はそこまで気にしていなかったそうです。
ただ、毎日の生活で必要な動作ですし、このまま痛みが強くなるのも嫌だということで当院へ来院されました。
初回の状態
まず立った姿勢を確認すると、身体が右側へ傾いているのが気になりました。
左右の脚の長さをチェックすると約3cmの差があり、左右のバランスが大きく崩れている状態でした。
さらに実際に歩いてもらうと、まっすぐ歩いているつもりでも上半身が右側へ傾いています。
うつ伏せになってもらった時にも身体の傾きが強く、ご本人が力を抜いて自然に寝た状態でも、身体がまっすぐになっていませんでした。
患者様自身は、
「自分では普通に立って歩いてると思ってました。」
と少し驚かれていました。
今回の場合、腰の筋肉が単純に硬いというだけではなく、身体全体の左右差によって、前かがみになった時に腰の一部分へ負担が集中していることが大きく関係していると考えました。
当院の施術
施術では痛みのある腰だけを強く揉むのではなく、身体のバランスを整えることを中心に行いました。
まず背中から腰、骨盤周辺の硬くなっている筋肉を丁寧に緩めていきます。
そのうえで、動きにくくなっていた背骨を一つひとつ確認しながら調整。
無理にボキボキ鳴らすのではなく、身体の反応を見ながら少しずつ左右のバランスを整え、自然にまっすぐ立ちやすい状態を目指しました。
施術のたびに立った姿勢や歩き方も確認し、身体の傾きがどう変化しているのかも一緒に見ていきました。
施術経過
3回目の来院時には、
「かがんだ時の痛み、最初の半分ぐらいになってます。」
と変化を感じてもらえました。
特にお風呂掃除の時に以前ほど腰を気にしなくなり、普段の生活でも、
「腰全体が軽くなった感じがします。」
とのこと。
もともと前かがみ以外では強い腰痛はありませんでしたが、身体のバランスが整ってくることで、日常生活での腰の軽さも感じるようになっていました。
その後も身体の傾きを確認しながら施術を継続。
5回目の来院時には、
「もう、かがんでも全然痛くないです。」
と嬉しい報告をいただきました。
一番つらかったお風呂掃除でも腰痛は出ておらず、床にある物を取る時も普通に前かがみになれるようになりました。
身体の状態を再チェックすると、最初にみられた左右のバランスの乱れもかなり整っていました。
歩いてもらっても、以前のように右へ身体を傾ける感じはほとんどなく、上半身をまっすぐ伸ばして自然に歩けるようになっていました。
まとめ
今回の患者様は、歩いたり立ったりする時にはほとんど腰痛がなく、「かがむ時だけ痛い」という状態でした。
しかし実際に身体をチェックしてみると、左右の脚長差や身体の傾きが大きく、歩き方にも左右差が出ていました。
そこで痛い腰だけを見るのではなく、背骨や骨盤周辺の筋肉を緩めながら、身体全体のバランスを整える施術を行いました。
3回目には痛みが半分程度まで軽減し、5回目にはお風呂掃除や床の物を取る動作でも腰痛を感じない状態に。
「普段はそんなに痛くないから大丈夫」と思っていても、特定の動作だけ痛む場合、身体の使い方や左右のバランスが関係していることもあります。
「前かがみになると腰が痛い」「お風呂掃除がつらい」「床の物を取る時だけ腰が気になる」という方は、痛みを我慢し続けず一度当院までご相談ください。




