52歳・女性 製造業 趣味:ガーデニング(月2回程度)
患者様は製造業で働いている52歳の女性です。
仕事では1日4時間ほど立っていることが多く、作業中もよく動き回ります。
仕事が終わる頃には身体の疲れを感じることはありますが、不思議と腰痛が出ることはありませんでした。
そんな患者様が毎回腰痛に悩まされていたのが、趣味のガーデニングです。
もともと花が好きで、月に2回ほど自宅の花壇に花を植えたり、草を取ったり、きれいに整えたりすることを楽しみにされていました。
1回の作業時間は1時間ほど。
ただ、ガーデニングをしていると中腰になったり、長い時間しゃがんだりすることが多く、途中から決まって腰が痛くなります。
特につらいのが、しゃがんだ状態から立ち上がる時でした。
「すぐに腰を伸ばせなくて、一回ゆっくり立ってからじゃないと動けないんです。」
とのこと。
庭作業が終わった後は毎回湿布を貼って対処していました。
仕事では腰が痛くないため、最初はそれほど気にしていなかったそうです。
ただ、ガーデニングをするたびに同じ腰痛を繰り返すため、
「このまま悪くなって、仕事中まで腰が痛くなったら嫌やな。」
と考えるようになりました。
大好きなガーデニングも腰を気にせず楽しみたいということで、当院へ来院されました。
初回の状態
実際に身体をチェックすると、まず気になったのが腰周辺の筋肉の硬さでした。
普段は痛みがないものの、腰の筋肉はかなり硬くなっていました。
さらに腰椎周辺を確認すると、身体のバランスにも乱れがみられました。
仕事で4時間立っていても痛くないのに、なぜガーデニングでは腰が痛くなるのか。
ここには姿勢の違いも関係していると考えました。
立って動いている仕事と違い、ガーデニングでは中腰やしゃがんだ姿勢を長く続けます。
腰周辺の筋肉が硬く、腰椎の動きも悪くなっている状態では、身体を深く曲げたり、そこから立ち上がったりする際に腰へ負担が集中しやすくなります。
普段腰痛がないからといって、腰に疲労や硬さがないとは限りません。
今回も特定の姿勢を続けた時にだけ、腰の状態が症状として表れている可能性があると考えました。
当院の施術
施術では、まず硬くなっていた腰周辺の筋肉を丁寧に緩めていきました。
痛い部分を強く押すのではなく、筋肉の硬さや身体の動きを確認しながら調整。
さらに腰椎周辺のバランスを一つずつ確認し、中腰やしゃがむ動作でも腰だけに負担が集中しにくい状態を目指しました。
今回の患者様は普段の生活や仕事では痛みがありません。
そのため、施術室で痛みを確認するだけではなく、実際にガーデニングをした時にどうだったかを一つの目安にして施術を進めました。
施術経過
2回目の施術後、いつものように自宅で庭作業をされました。
次回来院された時に聞いてみると、
「ガーデニングしたんですけど、痛みがいつもの半分ぐらいでした。」
とのこと。
まだ中腰やしゃがんだ姿勢が長くなると腰に違和感はありましたが、以前のような強い痛みではありません。
特に作業後の腰のつらさが軽くなったことで、ご本人も身体の変化を実感されていました。
その後も腰周辺の筋肉を緩めながら、腰椎や身体全体のバランスを繰り返し調整していきました。
そして5回目。
前回の施術後に1時間ほどガーデニングをされたそうですが、今回は中腰やしゃがむ作業をしても腰痛は出ませんでした。
花を植えたり花壇をきれいにしたり、いつも通り作業しても問題なし。
以前のように腰を気にしながら作業する必要もなく、
「これであれば腰を気にせず楽しくできます。」
と笑顔で喜んでくれました。
しゃがんだ後の立ち上がりも以前よりスムーズになり、作業後に毎回使っていた湿布も必要なくなりました。
まとめ
普段の仕事ではもともと腰痛はありませんでしたが、今回の症状をきっかけに、
「痛くなってからじゃなくて、身体の状態を見てもらうことも大事ですね。」
と身体への意識も変わったそうです。
現在は仕事を続けながら、月2回のガーデニングも腰を気にせず楽しめています。
普段は腰痛がなくても、中腰やしゃがむ姿勢など特定の動作で負担がかかることがあります。
「庭仕事の時だけ腰が痛い」「しゃがんだ後にすぐ立てない」「好きな趣味を腰痛で我慢したくない」という方は、一度身体の状態を確認してみることをおすすめします。




